『お姉さんたちのスラムダンク』 ティファニーSNS問題関連の公式立場
こんにちは。『お姉さんたちのスラムダンク』です。
KBS2テレビ『お姉さんたちのスラムダンク』のメンバーとして参加中のティファニーのSNS問題に関した公式立場をお知らせします。
スタッフとティファニーの所属事務所SMエンターテインメントは、8月15日光復節に旭日旗のデザインが入ったイモティコン語句をSNSに投稿して物議となったティファニーの問題について議論してきました。協議結果、物議となった内容が国民情緒に及ぼす影響について共感しメンバーティファニーの降板を最終的に決定しました。
今後、『お姉さんたちのスラムダンク』は当分の間追加メンバーの充員なく5人体制で行われる予定です。
正常な歴史認識を持った韓国人なら、光復節に旭日昇天旗のデザインが入った‘TOKYO JAPAN’のようなフレーズを見たいとは思わないだろう。これをSNSにアップした人が韓国で最も有名なガールズグループ、少女時代のメンバー、ティファニーならなおさらそうかもしれない。しかしティファニーが嫌いなことと、彼女をKBS『お姉さんたちのスラムダンク』から降板させろと要求することは別問題だ。前者は個人の感情の問題だが、後者は相応の理由と根拠がなければならない。たんに見たくないという理由でないのならそうだ。
‘TOKYO JAPAN’はティファニーが使用したSNSにおいて提供する位置ベースフィルターで、彼女は当時東京ドーム公演を終えて日本にいた。フレーズは直接作成したものではなく、様々なフィルターのうちのひとつを選んだものであり、掲示物は投稿されてから2、3分で削除された。ティファニーが旭日昇天旗の意味を知っていたとすれば、彼女はすぐに消す掲示物をあえて投稿して物議だけを引き起こしたことになる。故意に旭日昇天旗のデザインを使用したとすれば、ティファニーは旭日昇天旗を肯定したことになる。当然、韓国では容認されがたいことだ。しかし、状況的にティファニーは、故意ではなく単純にミスをしたか、旭日昇天旗の意味を知らずにいて指摘を受けてすぐに削除した可能性のほうが高い。何より、彼女がこのような行動をした理由について判明していることはない。なのに彼女を地上波テレビから降ろせと言うことは、正しいことだろうか。
TWICEのツウィがMBC『マイ・リトル・テレビジョン』で台湾国旗を振った時、中国では大衆はもちろんマスコミまで乗り出し彼女を非難した。当時ツウィはスタッフが準備した旗を振っただけだ。しかし結局、ツウィは映像を通じて謝罪文を読まなければならなかった。もちろん旭日昇天旗と台湾の国旗は、それが意味する歴史的文脈からして違う。けれどティファニーがフレーズに故意に旭日昇天旗のデザインを利用したなどという根拠はどこにもない。ツウィがまったく非のないことで謝罪したのが正しいことではないように、ティファニーがミス、あるいは無知によって起こしたこともまた、地上波テレビに出演できなくなることではないはずだ。少なくともツウィに対する中国の反応が正しくなかったと考えるならそうである。ティファニーを嫌いになることはあるかもしれないが、嫌いなことと、過ちを犯したのだから何でも要求することができると考えるのは別のものである。でなければ、韓国の大衆は歴史問題に関して論理、根拠、合理より感情が先立つと認めることになる。
折悪しく同じ日パク・クネ大統領は光復節の記念式でアン・ジュングン(安重根)義士の殉国場所を間違って話した。大統領が演説で歴史に関して間違った発言をするのは、それを検討すべき政府の水準まで憂慮させることだ。しかし彼女の間違いに対して直接国民に謝罪をしろと言ったり、辞職を要求するのは当然無理だ。大統領が光復節記念式で故意に演説を間違えた可能性は低いうえ、ミスに比較して国民への謝罪や辞職は行き過ぎた要求だ。もちろんティファニーとパク・クネ大統領のことは別ものだ。ティファニーを批判するからといってパク・クネ大統領を批判していないとは言えない。しかし同じ日に起こった似たことに対して大統領より芸能人のほうが社会的に問題視され、もっと大きな断罪を要求される状況をおかしなものとして受け入れる必要はある。MBNのあるアンカーはリオ・オリンピックで日本の勝利のニュースを伝えながら「ティファニーさん、おめでとうございます!」とわめいた。パク・クネ大統領に対しては同じことは言わなかった。大衆が影響力を及ぼしやすい人物にはマスコミでさえ露骨な非難を浴びせることができる社会。この発言をただスカッと感じるのが一般的な世論ならば、本当に危険なのはティファニーの歴史認識ではないだろう。
今一度整理するならば、こういうことだ。光復節に旭日昇天旗のデザインに接するのは十分気分の悪いことだろう。こういうことをしたティファニーを嫌いになることもあるかもしれない。事件が物議となった後、ティファニーが書いた謝罪文が具体的に何が過ちだったのか、何が謝罪すべきことなのか明確にされていない様子に失望することもあるかもしれない。これからティファニーの人気が落ちるなら、それは彼女が背負っていかなければならないハンデだ。しかし、だからといってティファニーが地上波テレビに出るなと要求すべきことではない。中国がツウィにしたことが問題だと考えるなら、なおさらそうだ。それでもティファニーが今より大きな責任を取るべきだと言いたいのなら、ティファニーがこのすべてのことを故意に起こして韓国人を怒らせようとしたという証拠でも探そう。そうでないのなら、できるのはティファニーを嫌いになることだけだ。きっちりそこまでだ。
文章 : カン・ミョンソク
校正 : キム・ヨンジン