Dec 16, 2010

[翻訳] 101216 [SunnyのTalkTalkTalk] 人気アイドルを陰で支えるギタリスト、キム・ジョンベに会う - SK SUNNY BLOG

2010/12/16

写真出典: キム・ジョンベ公式HP http://www.jungbaekim.com/

 
#キム・ジョンベ、彼は

 
少女時代、東方神起、スーパージュニア、SHINeeなど人気歌手たちの作詞家
SBS『恋愛時代』OST、SBS『シティーホール』OST、MBC『Billie Jean, Look at Me』OST、ドラマ音楽監督
SMエンターテインメントのギタートレーナー
BoA、神話、ダナ、カンタ、Milkなど四、五十枚あまりのアルバムセッション
 
このすべての仕事を一人の人間がやったと言ったら、信じられるだろうか。あれやこれ、できないことのない音楽家、キム・ジョンベ。音楽評論家たちにも大衆たちにもまだあまり知られていない、神秘と謎に包まれた音楽家、キム・ジョンベに会う!

写真出典: キム・ジョンベ Twitter www.twitter.com/jungvai
 
 
#キム・ジョンベ、音を語る
 
Q キム・ジョンベさんはもともと延世大学哲学科に通われていて、その後バークリー音楽大学演奏科に専攻を変えたと聞いています。何がきっかけで"音楽"に専攻を変えられたんですか?
-15歳の時からギターを弾いていて、その頃から頭の中で“音楽をやらなければ”と思っていたんですが、そのまま大学に進学しました。実際、哲学科を選択したことに大きな意味はありませんでした。それで軍隊から戻ってきて、これから何をすべきかまた悩んだんですが、音楽をやらなければという気がして、24歳の時に再び道を選ぶことになったんですね。
 
Q 哲学を勉強されましたが、哲学と音楽のつながりは何だと思われますか?
-哲学はあまり真剣に勉強してなくて... でも今も哲学みたいな難しい本を読むと面白いし... そういう本を読むと、“人間は偉大だ”とつくづく感じます。哲学者が残した立派な文章を読んでいると、いったいどれくらい考えたらこんな文章が出てくるんだろうと、しばしば驚きますね。彼らの文章のように、私の音楽も1分聴いただけで“この人は音楽について苦悶してるんだなあ”と、そう思ってもらえるものを作りたいです

 
Q キム・ジョンベさんの公式HP(http://www.jungbaekim.com/)を見ると、ボストンは音楽の勉強をするのによく、音楽をやるのはソウルがいいと書かれていましたが、どんな理由ですか?
-ボストンは古い都市です。だからなのか、とても静かで、変化するものがない街ですね。けれどソウルはトレンドもよく変わるし、何かをしていないと不安になってしまう都市だと思います。私にとってソウルは、常に新たなことを考えさせ、怠惰になる暇をくれないので、音楽をするのに向いていると思っています。
 
Q キム・ジョンベさんはギタリスト、プロデューサー、作詞家、作曲家など、肩書きが多いようですね。これらの中で一番自信のある役割はなんですか?
-やはりギターの演奏でしょう。どれもすべてギターの演奏から始まりましたから。
 
Q 曲についてのアイディアはどこから得ますか?
-映画、本、ほかの音楽、人や詩などいろんなものからインスピレーションを得ます。さまざまな媒体を通じて。インスピレーションを与えてくれるものはとても多いです。
 
Q 音楽のアイディアを得て曲の作業をする時、一番悩むのはどんなことですか?
-あれこれ考えすぎると、曲自体の中心が失われると思っています。なので聴いてもらいたい人を想定して、できるだけシンプルに作ろうと努めていますね。うん... そういうわけで、曲を作る時はできるだけシンプルで簡単なメッセージを伝えようと、そういうところで悩んでいると思います。それに自分のための音楽を作ったりもします。

 
Q 音楽はキム・ジョンベさんにどんなプレゼントをくれましたか?
-人との出会い、その輪の役割をしてくれていると思います。知らない人でも私の音楽を聴けば、いつどこだろうと、私の代わりに私の声を聴けるわけじゃないですか。だから音楽はありがたいと思います
 
Q 評論家が書いたものを読むと、キム・ジョンベさんのことを“特別な輪を持たず、謎に包まれた神秘主義”と言い、キム・ジョンベさんはご自身のHPにアルバムについての表現として"曖昧さ"と定義されていましたね。自分が曖昧だと言われる理由は何だと思われますか?
-私がしている仕事は... 演奏家、作詞家、作曲家、映画音楽... それに... ジャズの演奏もしていて、あれこれとやれることはなんでもやってるんですが... あ! 絵も描いてます(笑) いろいろやりたいことが多い性格のようです。それで曖昧だと言われるんじゃないでしょうか。死ぬまであれこれし続けようと思います。あれこれやれるのがほんと... 面白いです
 
Q 今の若者たちに紹介したい音楽は?
-講義で89、90、91年生まれの子たちとよく会うんだけど... この子たちの年代では接することのできなかった時代の音楽を聴かせてあげられたらとよく思います。特にアメリカの60年代の音楽は、とても粗削りだけど、資本の垢が付いていません。ロックの胎動期でしたが、私はその頃の音楽が本当に好きです。最近の子たちはよく知らない音楽ですけどね。特にボブ・ディランみたいな人たちは、歌詞を一行一行非常に苦心して書き上げました。そういう音楽なんですよ。その時代の音楽を聴かせてあげたいですね。
 
Q 音楽家を目指す若者たちへ
-私も専攻を変えて音楽を選んだ境遇だし、多くの人が掛け持ちで音楽をやっている場合が多いんだけど... 音楽をやることは決して楽なことではありません。けれど、やりがいを感じる部分は確かにあります。人を楽しませたりだとか、人の感情を動かすことのできることをやるというのは、やりがいがあるし、面白いことなんですよ。また誰もがやれることでもないので、より大きな意義がありますね。さまざまな準備と努力、計画を通して、それぞれの夢を追及してくれたらと思いますね。
 
 
#Sunny、キム・ジョンベに会う

 
Q 「2010 Sunny ハッピーウイルス 全国連合公演」で審査をしてくださったキム・ジョンベさん。ハッピーウイルス公演のボランティアたちにお願いしたいことはありますか?
-まずステージの上で公演をするということ自体が、本職の人間には日常的なことなのでそう震えたりはしませんが、そうでない人には毒になることがあります。“自分はステージの上でやるのが仕事じゃないから、これくらいでいいだろう”と考えるかもしれませんが、実は“ステージ”は芸術をする人には夢のような空間なんです。ステージへの信頼がなければそこで何もできません。ハッピーウイルスを通して温かな心を伝えるには、本当にしっかり準備をしなければいけないと思います
 
Q SKテレコム大学生ボランティア団Sunnyとキム・ジョンベさんは、今回の"ハッピーウイルス"の審査をしてくださる前から縁があったと聞きました。Sunnyとの出会い、どのように始まった縁だったんですか?
-セトミン(脱北者)の青少年たちは、韓国の青少年たちとともに学校に通うには、環境的に不十分な部分があるじゃないですか。それでそういう時にアートセンターナビ(http://www.nabi.or.kr/)というところでセトミンの青少年たちの中でグラフィックをしたい子たちはグラフィックをやれるよう、写真をやりたい子たちは写真をやれるよう支援していたんだけど、私に与えられたのは音楽でした。その子たちのためにバンドを作って週一回会い、楽器の演奏もしたりしてたんですよ。その間を取り持ってくれたのがSunnyでした。
 
 
# キム・ジョンベ、若に伝える

 
Q キム・ジョンベさんが若者に伝えたいメッセージや、先に社会に出た社会人としてお願いしたいことはありますか?
-自分自身を振り返ってみても、20代のはじめというのはナイーブな年齢だと思います。小さな内や外の手にも傷つきやすい年齢だと思うんだけど... けれども、それだけ早く癒えることのできる時期でもあって... だから私は若い子たちはいろいろ体当たりして、さまざまな経験をしてくれたらと思います。近頃は失敗しないことばかり考えるようですが、そうじゃなく、恋愛だろうと旅行だろうと、いろんな経験をしてほしいと思います。
私もまた、かなり年を食いましたが、社会の中で暮らしているという意識が低くて... けれども、ひとつ助言をするとしたら、アマチュアにはならないでほしいということです。常に、少なくとも自分がやりたい分野においては、アマチュアのような考えは持たず、プロフェッションになるためにしっかり努力してほしいと思います。ここで言う努力とは、お金のことではなく、どれだけ時間をかけるか、でしょう。
 
 
# キム・ジョンベさんとのインタビュー、そして...

 
最近の若者は、自分が何を好きなのかわからず悩むことが多い。好きなことはわからず、“しなければいけない”と思うことは山のようにあるからか?! もしかしたら自分が好きなことには手を付けず、"しなければいけない"と思うことばかり優先順位の上に置き、そうして好きなことをだんだん忘れていくのかもしれない。インタビューでお会いしたキム・ジョンベさんは、自分の好きなものを十二分に知っていて、そしてそれを実際に“行う”人という印象を受けた。“好きなこと”と“しなければいけないこと”、どっちが先であるべきか...?!
 
 
Sunny! ハッピーウイルス
 
Sunny ハッピーウイルスは才能のある大学生たちが集まり、教育と演習を通してさまざまな層に遊びと公演笑いを提供する、意義のあるボランティアプログラムです。Sunny ハッピーウイルスは2008年から毎年冬に全国10箇所の地域別に特性化された公演を行っています。
 
 
Posted by オ・ヨンジュ(polaris_kt@naver.com), ソン・ハスラ(tmfdk0504@nate.com)
Twitter ID オ・ヨンジュ (@duswn24), ソン・ハスラ (@pixieashley)
From Sunnyブログ エディターグループ 溫Air http://blog.besunny.com
 

credits & source : SK SUNNY BLOG
translation : jiji3104